2026.09.04公演情報

CHILL CLASSIC CONCERT SEASIDE -Musical Collection- セットリスト&楽曲アレンジ秘話 公開!

▼ 目次 セットリスト&楽曲アレンジ秘話
「DEFYING GRAVITY」(「ウィキッド」より) 「サウンド・オブ・ミュージック」メドレー 「A WHOLE NEW WORLD」ほかメドレー 「CAN YOU FEEL THE LOVE TONIGHT」ほかメドレー 「BEAUTY AND THE BEAST」ほかメドレー 「言葉にできない」 「THE PHANTOM OF THE OPERA」(「オペラ座の怪人」より) 「ICH GEHOER NUR MIR」(「エリザベート」より) 「MEMORY」(「キャッツ」より) 「グレイテスト・ショーマン」 メドレー 今回も、すべての楽曲のアレンジを担当した、編曲家・中山博之さんに、アレンジを行なったポイントや聴きどころを話していただきました。
中山 博之

中山 博之編曲・ピアノ/企画協力

東京藝術大学作曲科卒業。 主な編曲作品「ジブリ・ザ・クラシックス」/Xbox360「ブルードラゴン」/「ロスト・オデッセイ」/「【DS版】ファイナルファンタジーIII」オープニング/「グイン サーガ」/「キングダムハーツ・ピアノコレクションズ」/「浅田舞&真央 スケーティング・ミュージック2009-10 カプリース」/「ファイナルファンタ ジーPIANO OPERA I / II / III、IV / V / VI、VII / VIII / IX」/「ファイナル ファンタジーオーケストラアルバム」/「Distant Worlds music from FINAL FANTASYコンサート」/「memoria!/下村陽子25周年ベストアルバム」/Apple Arcade「ファンタジアン」オーケストラピアニストとして東京交響楽団、日本フィルハーモニーとの共演、映画・TVコマーシャル音楽のピアノ演奏レコーディング、フィギュアスケートの 浅田真央選手がプログラムに使用した「カプリース」、NHK朝の連続テレビ 小説「梅ちゃん先生」の演奏を担当。 2006年 ポーランド大使館でショパン作品を演奏 2010年 ショパン生誕200年記念・NHKカルチャー主催のワルシャワ交流祭 ツアーに参加、ワルシャワ・パリにてショパンを演奏し喝采を浴びる。2011年 NHKラジオ第2文化講演会「ショパンとその時代」に出演 2012年 スペインのマヨルカ島、スイスツアーを開催 2014年 ブラジル・サンパウロにて海外初の「ピアノ・オペラ ファイナル ファンタジー」(国際交流基金主催)コンサートに出演 2015年・2016年「ピアノ・オペラ ファイナルファンタジー」ワールドツアー、パリ・ブリュッセル・ストックホルム・ロンドン・台湾・韓国・香港・シンガポール・ブラジル・メキシコ・ニューヨーク・ロサンゼルス公演に出演。2018年 東京白寿ホールにて、中山博之個展を開催。2021年東京オリンピック2020の開会式において、オーケストラ編曲したファイナルファンタジー""勝利のファンファーレ""が使用された。2022年10月から12月までNHKラジオ第2において、芸術その魅力「19世紀パリ音楽サロンへの旅」が13回にわたり放送される。2023年2月シンガポールにて、ファイナルファンタジーピアノリサイタルにソリストとして出演。2024年10月岐阜県で行われた国民文化祭開会式において、天皇皇后両陛下ご臨席の中、プッチーニ作曲トゥーランドットより「誰も寝てはならぬ」の室内楽編曲、ならびにピアノ演奏をする。 現在スクエア・エニックス公式YouTubeにて、ファイナルファンタジー作品等を編曲・演奏。https://www.youtube.com/channel/UCMx60HYcw1ieiPlZZagfqXQ 桐朋学園芸術短期大学非常勤講師、NHK、読売カルチャー講師。

「DEFYING GRAVITY」(「ウィキッド」より)

―オープニングを飾る1曲ですね。どのようなことを意識してアレンジされましたか? まず原曲の雰囲気は壊さず、1曲目からミュージカルの世界に入り込んでもらえるようなアレンジを意識しました。 でもこの原曲、そもそも表現するのが難しくて…今回1番苦労した曲ですね…
―どの辺りが難しかったでしょうか? この曲全体が語りの部分や、テンポチェンジなど構成が凝っていて、メドレーかと思うくらい曲の雰囲気や曲調が変わるんです。 その変化をどうオーケストラで表現するか、どの楽器を組み合わせれば原曲の雰囲気を壊さないか。さらに、歌のメロディーをどの楽器で表現するのか、原曲自体が持つ壮大さをどう出すのかなど、考えることがたくさんありました。 でも、その分しっかり作り込めたので、結果的にオープニングにふさわしいアレンジに仕上がったかなと思います。

「サウンド・オブ・ミュージック」メドレー

①SOUND OF MUSIC ②MY FAVORITE THINGS ③CLIMB EVERY MOUNTAIN ―2曲目からメドレー楽曲ですね。 「サウンド・オブ・ミュージック」の初上演って1960年代なので、原曲がとてもシンプルで他と比べると音数が少ないんですよ。そこで、音はあえて足さず、原曲が持つ美しいメロディーをより際立たせることを意識してアレンジしました。 ただ、美しいメロディーがずっと続くだけだとどうしても間延びしてしまって飽きてしまうので、意図的に曲変わりで緩急をつけています。 3曲それぞれの音を楽しみながら、最後は一本の物語を観たような気持ちになってもらえたら嬉しいですね。

「A WHOLE NEW WORLD」ほかメドレー

①ARABIAN NIGHTS ②FRIEND LIKE ME  /STAGEPLAY VERSION ③A WHOLE NEW WORLD
―1曲目からめちゃめちゃアラビアンな雰囲気で一気にミュージカルの世界に引き込まれました 1曲目の「ARABIAN NIGHTS」は、オーボエやクラリネットの低音域をメインに、エキゾチックな雰囲気を出しました。 メドレーが続くので、曲と曲の「繋ぎ方」にもかなりこだわりました。 「ARABIAN NIGHTS」から「FRIEND LIKE ME」に変わる瞬間はサプライズ感を出したくて、あえて急に切り替えてます。一方で、次の「A WHOLE NEW WORLD」へ繋ぐときは、曲の終わりの相性のいい楽器で受け渡すことでなめらかに切り替わるようにしました。 同じメドレーの中でも、曲によって「驚かせる繋ぎ」と「自然につなぐ繋ぎ」を使い分けています。 繋ぎ方に関してこのメドレーが、お気に入りの1曲になったかなと思っています。

「CAN YOU FEEL THE LOVE TONIGHT」ほかメドレー

①CIRCLE OF LIFE ②I JUST CAN'T WAIT TO BE KING ③CAN YOU FEEL THE LOVE TONIGHT ―サバンナが見えました!  よかったです(笑)。 まずはミュージカルの冒頭にある、丘の上でライオン・キング(シンバ)を掲げる有名なシーンをイメージしました。サバンナに朝日が昇って、動物たちが少しずつ集まってくるような情景を音で表現できたらと思ってアレンジしています。 シェイカー、ボンゴによる民族系のパーカッションを盛りこむ事により、サバンナの情景がより浮かぶと嬉しいです。

「BEAUTY AND THE BEAST」ほかメドレー

①BEAUTY AND THE BEAST ②TRANSFORMATION
―どんなことをイメージして編曲されましたか?  やはりこの曲も、原曲の持つ雰囲気をなるべく大切にしたいと思ってアレンジしました。 みなさまが期待する『美女と野獣』らしさを、しっかり感じていただける仕上がりになったかなと思います。 特に最後の『TRANSFORMATION』は、まさに“THE・オーケストラ”という感じのアレンジになっています。 『美女と野獣』の世界観を楽しみながら、最後はオーケストラならではの迫力も、感じてもらえたら嬉しいですね。

「言葉にできない」

―どんなことを意識して編曲されましたか? 木管・金管がメインにそれぞれメロディーを奏でることで、様々な「言葉にできない」想いを想像しました。弦はその言葉を支えながら、後半は何度も同じ動きを繰り返す事で、独特な空気感を醸し出し、より楽曲に説得力を持たせました。

「THE PHANTOM OF THE OPERA」(「オペラ座の怪人」より)

―どんなテーマでアレンジされましたか? ズバリ、テーマは「THEバトル」です(笑)。 前の曲からガラッと雰囲気を変えたくて、物語に登場するファントムとラウルがクリスティーヌをめぐって繰り広げる、三角関係をイメージしてアレンジしました。メロディーも登場人物によって使い分けています。 例えば、トロンボーンの低い音でファントムの感情を、フルートやヴァイオリンの高い音でクリスティーヌを表現しています。そしてラウルはホルンで表現するなど、それぞれのキャラクターに楽器を当てはめて、3人の感情がぶつかり合うような音の世界を作りました。 同じメロディーでも、どの楽器が演奏しているかによって、誰の感情なのかが変わるので、ぜひ3人それぞれの「声」にも注目して聴いてみてください。

「ICH GEHOER NUR MIR」(「エリザベート」より)

―ここに注目してほしい!などポイントがあれば教えてください メロディーがとても叙情的で美しいので、冒頭のホルン、続いてヴァイオリン・ヴィオラに注目して聴いてほしいです。 ゆったりと音に浸ってもらえるよう意識して「それぞれの楽器が主役」というチルクラシックらしいアレンジができたかなと思います。 そして、サビでは音を重ねて一気に広がりを作っています。 曲の最後には原曲にはない転調を入れました。視界がパーっと開けるような、明るい光が差し込んでくるイメージを感じてもらえたら嬉しいです。

「MEMORY」(「キャッツ」より)

―すごく物語性を感じました 伝わりましたか…凄く意識してます(笑)。 冒頭はクラリネットで哀愁漂う寂しさを、途中のヴァイオリンソロでは切なさを表現しています。そして、そこから楽器が加わり困難に立ち向かっていくような強さを表現しました。 途中に流れ星をイメージしたオリジナルの音を入れているので、どの部分なのか探しながら聴いてみてください!

「グレイテスト・ショーマン」メドレー

①A MILLION DREAMS ②NEVER ENOUGH ③REWRITE THE STARS ④THIS IS ME
―本編ラストを飾る楽曲ですね。ラストにして最多曲メドレーですが そうですね。 本編のラストということもあり、最後までしっかり聴き応えのあるメドレーになるよう意識しました。 冒頭には「THIS IS ME」のフレーズを少しだけ入れて、そこから一気に「グレイテスト・ショーマン」の世界に入っていく構成にしています。 「NEVER ENOUGH」では、華やかに仕上げることもできる美しいメロディーですが、あえて低音の木管楽器であるファゴットから入ることで、悲しみ、満たされない気持ちを表現しました。その場面がある事で、メドレー全体にもより幅が生まれたかなと思います。 また、曲と曲の「繋ぎ方」も計算してこだわっています。次の曲へ入る前に立ち止まるように繋ぐのか、逆に次の曲のフレーズを少し先行させて入るのか。繋ぎ方ひとつで、その曲に感じる表情も変わってくるんですよね。 そうした細かな部分まで計算しながら作り込んだので、本編ラストにふさわしいアレンジに仕上がったかなと思っています。
最後に、「Musical Collection」にお越しいただく皆さまへ メッセージをお願いします この度もたくさんのお客様にお越しいただき、心から感謝しています、ありがとうございます。 ミュージカルファンの期待を裏切らないよう、1曲1曲の原曲の魅力と個性を大切にしました。 皆様の中で見た事のないミュージカルがあったとしても、音楽を聴いて興味を持って頂けたら嬉しいです。 たくさんの音を浴びて、存分にチルしてください!

    公演タイトル

    CHILL CLASSIC CONCERT SEASIDE -Musical Collection-

    会場

    横浜・大さん橋ホール
    〒231-0002 神奈川県横浜市中区海岸通1丁目1−4

    公演日時

    DAY1:2026年9月5日(土)  第1公演 開場11:00 / 開演12:00  第2公演 開場14:30 / 開演15:30  第3公演 開場18:00 / 開演19:00 DAY2:2026年9月6日(日)  第1公演 開場10:00 / 開演11:00  第2公演 開場13:30 / 開演14:30  第3公演 開場17:00 / 開演18:00  ※公演時間は約90分程度を予定