2025.07.03レポート

CHILL CLASSIC CONCERT 2025 名古屋公演レポート

2025年6月28日(土)・29日(日)にCHILL CLASSIC初となる名古屋公演を開催しました。
どんな公演になったのか、その様子をお届けします!

<プログラム>

「ロビンソン」
「G線上のアリア」
-MC①-
「白日」
「やさしさに包まれたなら(作詞・作曲:荒井由実)」
「Summer(作曲:久石譲、編曲:中山博之)」
「プラネタリウム」
「ただ君に晴れ」
「旅路」
-MC②-
「たしかなこと」
「水平線」
「怪獣の花唄」
「115万キロのフィルム」
「オレンジ」
「TSUNAMI」
「若者のすべて」
アンコール

<開演前のゆったりとした時間と空間>

天井が高く開放感のある会場に足を踏み入れると、まず感じたのは“室内なのにどこか屋外のような雰囲気”。
頭上を彩るストリングライトは、まるでグランピングの夜を思わせるようなあたたかさで、訪れた人々をやさしく包み込みます。
会場内には、ビーズクッションやハンモック、リクライニングチェアといった思い思いのくつろぎの空間が広がっていました。
ハンモックですでにうとうとされている方や記念撮影をする方、おしゃべりを楽しむ方などそれぞれのスタイルで“チルクラシックを待つ時間”を楽しんでいる様子が印象的でした。
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※この先、CHILL CLASSIC CONCERT 2025ツアー公演内容に関するネタバレが含まれます。ご注意ください※

<いよいよ開演>

記念すべき1曲目は、スピッツの名曲「ロビンソン」。
美しいハープの音色から始まり、弦楽器、木管、そして管楽器へと広がっていくアレンジに、客席が一気に音楽の世界へ引き込まれていきます。
J-pop曲だけでなく、クラシックの名曲「G線上のアリア」も披露。
この曲では、ストリングライトがふっと落とされ、ステージだけが静かに浮かび上がるような演出に。
ピアノ版やパイプオルガン版など、さまざまなスタイルで演奏されるこの楽曲ですが、今回はしっとりとした弦楽器編成で届けられ、クラシックならではの奥深さを感じさせてくれました。

<編成の変化で楽しむ音の表情>

フル編成から小編成まで、さまざまな形で曲が展開され、音楽の“見え方”そのものの変化も楽しめます。
中でも印象的だったのが「白日」。
サックスのやわらかな音色に心が包まれるように、会場がほんのり色づいたような雰囲気になったかと思えば、ビルマンさんのソロで一気に力強い曲に顔を変える、その音の表情に思わず引き込まれました。
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<チルクラシックならではのMCパート>

演奏の合間には、コンサートマスターのビルマン聡平さん、ピアノ&編曲担当の中山博之さん、そして指揮者の海老原光さんによる、軽快でテンポのいいトークが展開。
また、楽器紹介では、「ヴィオラ」と「オーボエ」をピックアップ。
まずはヴィオラ。
普段はヴァイオリンやチェロに挟まれて演奏されることの多い楽器ですが、今回はヴィオラだけの音色をじっくり聴くという、かなりレアな体験に。
低くあたたかい、包み込むような音色に耳を傾けながら、「人の言葉みたいな音色」という一言に深くうなずくお客様も。
続いてはオーボエ。
まずはリード部分だけの音を聴かせてくれたのですが、これがまさかの“草笛”のような素朴な音!
しかし楽器に装着して吹くと、まったく別物のように艶やかな音に。
楽器単体で聴くからこそ見えてくる、楽器本来の魅力に触れる時間となりました。

<お客様が曲を選ぶ!即興演奏>

アンコールでは、お客様の拍手の音量で演奏曲が決まるという “アナログすぎる方式”でお届け。
候補曲はMr.Children「Tomorrow never knows」、コブクロ「蕾」、そしてスキマスイッチ「奏」の3曲。
「奏」が発表された瞬間、会場からは思わず歓声が上がる場面もあり、地元・名古屋にゆかりのある人気アーティストらしいリアクションに、あたたかい空気が広がりました。
そして、今回 6公演すべて「奏」が選ばれるという、まさかの展開に!
チルクラシック史上、全公演で同じアンコール曲が選ばれるのは初めてで、
名古屋出身のスキマスイッチへの地元愛を、客席全体から感じる瞬間となりました。
さらに、お客様の拍手を聞いた中山博之さんからは「今ので153人くらいですね」と軽妙なひと言が。
実はこの“153人”、公演冒頭のMCでも「チルクラシック初めての方、拍手お願いします」と呼びかけたあとにも、「153人くらいですね」とぽつり。MC中終始、お茶目でチャーミングな中山さんでした。

<ご来場いただいた皆様のご感想>
アンケートよりいただいたご感想の一部を紹介いたします。
「クラッシックコンサートは、今回初めてでしたが、初心者でも楽しめるコンサートであり、ポップス中心だったこともあり、ついつい口ずさんでしまった。
このような親しみやすいクラッシックコンサートだと、クラッシックが身近に感じられ、また行ってみたいと思わせてくれる、素敵で楽しい時間を過ごさせていただきました。
本当にありがとうございました。また是非とも、名古屋で行なっていただきたいです!」
「チルクラシックコンサートは初めて行きましたが、ハマりました!!!もっとたくさん公演してほしいです!!!ステキで、鳥肌がたちっぱなしでした。本当にステキな時間をありがとうございました。」
「初めてオーケストラを生で聞きましたがすごくかっこ良かったです。楽器に詳しくないですが、曲の途中で「あっ!変わった!すごい!」と思いました。感動したり、かっこ良かったり心に響くものがありました。今度は友人を誘って来たいです。ありがとうございました。」
「普段、クラシックだと音楽を奏でいる印象ですが、今回のクラシックは一人一人の演奏が歌っているように感じました。また、名古屋公演がある時は来場したいと思いました。ありがとうございました。」
「チルクラシックのリラックス感がありつつも、グッと引き込まれる感覚があり、目を潤ませながら聴いておりました。この時間がずっと続けばいいのにと思いました。素敵な時間を提供してくださりありがとうございました。日々辛いことがあっても、今日のような時間を過ごせると、また頑張ろうと思えます。また絶対に伺います。」

ご来場いただいた皆さま、誠にありがとうございました。また会場でお会いできることを、心より楽しみにしております。

協賛

明治安田生命保険相互会社、ローソンチケット

共催

テレビ愛知

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