※『CHILL CLASSIC CONCERT 2025』 福岡、横浜武道館、名古屋、神戸公演は同じセットリストとなります。
▼ 目次
楽曲アレンジ秘話
「ロビンソン」
「G線上のアリア」
「白日」
「やさしさに包まれたなら」
「Summer」
「プラネタリウム」
「ただ君に晴れ」
「旅路」
「水平線」
「怪獣の花唄」
「115万キロのフィルム」
「オレンジ」
「TSUNAMI」
「若者のすべて」
今回も、すべての楽曲のアレンジを担当した、編曲家・中山博之さんに、アレンジを行なったポイントや聴きどころを話していただきました。

東京藝術大学作曲科卒業。
主な編曲作品「ジブリ・ザ・クラシックス」/Xbox360「ブルードラゴン」/「ロスト・オデッセイ」/「【DS版】ファイナルファンタジーIII」オープニング/「グイン サーガ」/「キングダムハーツ・ピアノコレクションズ」/「浅田舞&真央 スケーティング・ミュージック2009-10 カプリース」/「ファイナルファンタ ジーPIANO OPERA I / II / III、IV / V / VI、VII / VIII / IX」/「ファイナル ファンタジーオーケストラアルバム」/「Distant Worlds music from FINAL FANTASYコンサート」/「memoria!/下村陽子25周年ベストアルバム」/Apple Arcade「ファンタジアン」オーケストラピアニストとして東京交響楽団、日本フィルハーモニーとの共演、映画・TVコマーシャル音楽のピアノ演奏レコーディング、フィギュアスケートの 浅田真央選手がプログラムに使用した「カプリース」、NHK朝の連続テレビ 小説「梅ちゃん先生」の演奏を担当。
2006年 ポーランド大使館でショパン作品を演奏 2010年 ショパン生誕200年記念・NHKカルチャー主催のワルシャワ交流祭 ツアーに参加、ワルシャワ・パリにてショパンを演奏し喝采を浴びる。2011年 NHKラジオ第2文化講演会「ショパンとその時代」に出演 2012年 スペインのマヨルカ島、スイスツアーを開催 2014年 ブラジル・サンパウロにて海外初の「ピアノ・オペラ ファイナル ファンタジー」(国際交流基金主催)コンサートに出演 2015年・2016年「ピアノ・オペラ ファイナルファンタジー」ワールドツアー、パリ・ブリュッセル・ストックホルム・ロンドン・台湾・韓国・香港・シンガポール・ブラジル・メキシコ・ニューヨーク・ロサンゼルス公演に出演。2018年 東京白寿ホールにて、中山博之個展を開催。2021年東京オリンピック2020の開会式において、オーケストラ編曲したファイナルファンタジー""勝利のファンファーレ""が使用された。2022年10月から12月までNHKラジオ第2において、芸術その魅力「19世紀パリ音楽サロンへの旅」が13回にわたり放送される。2023年2月シンガポールにて、ファイナルファンタジーピアノリサイタルにソリストとして出演。2024年10月岐阜県で行われた国民文化祭開会式において、天皇皇后両陛下ご臨席の中、プッチーニ作曲トゥーランドットより「誰も寝てはならぬ」の室内楽編曲、ならびにピアノ演奏をする。
現在スクエア・エニックス公式YouTubeにて、ファイナルファンタジー作品等を編曲・演奏。https://www.youtube.com/channel/UCMx60HYcw1ieiPlZZagfqXQ
桐朋学園芸術短期大学非常勤講師、NHK、読売カルチャー講師。
編曲裏話
「ロビンソン 」
ーそれでは、1曲目の聴きどころを教えてください。
スピッツの原曲の持つ良さを活かしたアレンジにしています。オープニングを意識して、コンサートへ誘うワクワク感を大切にしました。期待感を高めつつも、序盤でお腹いっぱいにならないように気を配りました。
「G線上のアリア」
ー続いてはクラシックの名曲ですね。
はい。「G線上のアリア」は、ピアノとヴァイオリンのみで演奏するもの、パイプオルガンで演奏するもの等複数のアレンジがありますが、今回は原曲となっている、バッハ作曲管弦楽組曲第3番2曲目の弦楽器版でお届けします。
「白日」
ーどのようなアレンジになっていますか?
King Gnuの曲ですね。彼らの楽曲が持つ独特なパワーを、オーケストラという形で表現したらこうなるだろうというアレンジを意識しました。特に冒頭のサックスソロにぜひご注目ください。
「やさしさに包まれたなら」
ーこの曲はどんな雰囲気の曲になりましたか?
魔女の宅急便の曲ですよね。あの世界観のメロディーを奏でる楽器は、やはり木管楽器ですかね。先ほどの元気な曲たちとは異なり、フルート・オーボエ・クラリネットが主役になり、爽やかで軽やかな世界観を表現します。魔女の宅急便の主人公って田舎に住んでいましたよね。ホルンの音色で、その田舎の草原のような雰囲気を表現しています。
ーこの曲の注目ポイントは?
この原曲はアコースティックギターが特徴的なのですが、チルクラシックではギターがいないので、弦楽器をギターのパートに見立てた構成にしています。弦楽器がどのように演奏するか、注目して聴いてみてください!
「Summer」
ーこの楽曲は今回の公演のグッズ特典にもなっていますね!
グリーティングカードの特典曲ですよね。原曲もオーケストラではありますが、久石譲さんが描いた世界観を、チルクラシックの編成で再構成しました。原曲の良さを生かしながら、チルクラシックらしい構成でお届けします。
「プラネタリウム」
ーこの曲は、ヴァイオリンとピアノのデュオの曲ですね。
この曲は、ヴァイオリンとピアノのデュオの曲ですね。そうです。長年共演している2人による演奏です。小編成ならではの繊細な響きで、ヴァイオリンとピアノの音色に包まれるような癒しの空間に感じていただけると思います。幻想的で切ない雰囲気になっています。
「ただ君に晴れ」
ーこの曲は、今回のツアーのためにリアレンジされた楽曲ですね。
はい。以前の素朴なアレンジから、今回は木管・打楽器・ハープ・ピアノ・弦楽器を用いて、より幻想的な風景が広がるようなアレンジにしています。色合いも前半とはまるで変わった印象で、チルにふさわしいアレンジになったと思っています。
「旅路」
ー前半のラストを飾る楽曲ですね。
そうですね。これまでアレンジした100曲近くの中でも、特に気に入っている曲です。最初はジャズのような雰囲気から始まり、最後は感動的なサビへと展開していきます。特にラストのサビでは、ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロが全員でメロディを奏で、壮大なクライマックスを演出しています。
「水平線」
ー後半のオープニングですね。
注目の楽器はありますか?ピアノの爽やかな導入から始まり、オーボエへとメロディが引き継がれていきます。後半に向けて、心地よく入り込める楽曲になっています。
「怪獣の花唄」
ー聴きどころを教えてください。
構成を変えて冒頭をゆっくりにしてみました。緩急をつける事により、後半の疾走感が活きてくるかなと思います。 速くなってからの弦楽器の刻みがかっこ良いので、注目して聴いてみてください。
「115万キロのフィルム」
ーこちらはどんな雰囲気のアレンジになりましたか?
これも原曲重視なんですが、途中で突然ドラムがいなくなり、ファンタジックな世界を表現しています。そして最後のサビを転調させ、より輝かしい雰囲気にしています。
「オレンジ」
ー注目の楽器はありますか?
複数の楽器が次々にメロディを交代しながら奏でる構成にしています。まさにどの楽器も主人公、というようなアレンジです。いろんな楽器が歌うような展開が、この曲の面白さでもあると思います。ぜひ、それぞれの楽器のメロディラインに耳を傾けてみてください。
「TSUNAMI」
ーまさにチルクラシックらしいゆったりと始まるアレンジですね。
原曲は歌から急に入るんですが、今回のアレンジではイントロをちょっと映画音楽っぽい感じにしています。特にメロディの背景を作っている弦楽器のハーモニーを存分に味わって欲しいなと思います。
「若者のすべて」
ーこちらは過去にアンコールで大好評だった曲ですね。
まさにコンサートの締めにふさわしい楽曲だと思っています。まるで壮大な“エンディング”のように、今までの演奏を振り返りながら華やかに終わる構成にしています。
ー最後に、横浜公演にお越しいただく皆さまへメッセージをお届けします。
これまでも何度かステージに立たせていただいた横浜武道館、今回もまたここで演奏できることを心から嬉しく思っています。私たちにとって横浜は、いつもあたたかく迎えてくれる“ホーム”のような存在です。そんな特別な場所で、チルクラシックならではの心地よさと、生演奏ならではの迫力を、リラックスしながら存分に味わっていただけたら嬉しいです。初めてお越しくださる方にも、この空間ならではの驚きと癒しをたっぷりお届けできるよう、心を込めて演奏します。皆さまとお会いできるのを、メンバー一同楽しみにしています!